コンテンツ制作ブログ

デジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、
データ分析などに関するお役立ち情報を発信

YMYLとは? コンテンツ作りに必須の知識と詳しい対策方法も紹介

2021年8月13日

YMYLとそのジャンルについて

YMYLという言葉をご存知ですか?YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字で「あなたのお金、または人生」という意味になります。

Googleの検索品質評価ガイドラインに示されている項目の一つで、SEOやWebマーケティング、ブログ運用をやったことのある方なら一度は目にしたことがあるかもしれません。

YMYLはSEO上取り扱いに注意しなければならないジャンルを表しており、お金、また人生に関わる内容のコンテンツのことを指しています。

YMYLに当てはまるジャンルとして2020年10月のガイドラインでは以下の7項目があげられています。

  • ニュース、時事問題(スポーツ、エンタメは対象外)
  • 政府、法律、公共サービス
  • 金融、お金
  • ショッピング、金銭取引
  • 健康と安全
  • 人々の集団(宗教、性別、人種など)
  • その他(フィットネス、職業・大学選択、栄養学など)

これらのジャンルは特に厳しい基準が設けられており、Googleの基準に達しないものは評価を受けづらく、上位に表示されにくいとされています。

なぜYMYLの評価は厳しいのか

ではなぜYMYLジャンルのコンテンツは高い品質を求められるのでしょうか。それは人々の人生や幸福に影響を与えやすい項目だからとされています。

例えば、癌の治療に悩む患者さんが、専門知識がない筆者によるアフィリエイトサイトで紹介されている薬を信じて飲み続けたとします。医者に頼れば治ったかもしれない病気が、信憑性のないサイトを信じたばかりに、命を落としてしまうことになるかもしれません。

こういった、人の人生に大きく影響を与えかねないジャンルは厳しく評価する必要があります。なぜならば、低品質なサイトを上位表示させたという事実は、Google自体の評価を下げてしまうことになるからです。

 YMYLアップデート遍歴

YMYLは2017年12月のアップデートより、医療関係のページに適用されるようになりました。またこのアップデートは日本のみに行われたもので、対象ジャンルの約60%において、信憑性の高いサイトが上位に表示されるようになりました。

それ以降、アップデートの度に順位変動が繰り返し行われています。

当初、健康や医療のみに適用されていたYMYLですが、最近では医療以外のジャンルにもその広がりも見せており、より信頼性のおける高品質なコンテンツが評価される仕組みになっていくと考えられます。

知っておきたいYMYLの対策方法

Googleではアルゴリズムを公表していないため、正確な対処方法は存在しません。しかし、Googleのガイドラインに乗っ取り、いくつか対策として行えることがあるので紹介したいと思います。

まず、YMYL対策として知っていただきたいのが、「E-A-T」です。

「E-A-T」とは、Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性) の略語で、YMYLに密接に関わってくる考え方なので詳しくはこちらの記事をご覧ください。

YMYL対策とはズバリ「E-A-T」を制することにあります。ではその方法を詳しく解説していきます。

・著者情報を明記する

例えば医療のページなら医師、法律のページなら弁護士が執筆、監修するなど、専門性の高い人の身元を明記することでGoogleからも評価されやすくなります。

・情報の正確さをアピールする

参考文献、引用元など、信頼できるものを表記する、一次情報を利用する、専門家に取材するなどの対策をとることで情報の正確さを評価してもらいやすくなります。専門性の高い方からリンクされるのも信頼性が高い証拠になると言えます。

・最新の情報を保つ

法律や医療など、日々変化していくものは常に最新の正しい情報が求められます。ずっと更新されていない古い記事は信頼性を欠いてしまいますので、常に最新の情報にアップデートできるようにしましょう。

・サイト情報を充実させる

問い合わせページ、プライバシーポリシーの設置など、サイト自体の内容を充実させることで、信用できるサイトであるとアピールすることができます。

・HTTPS化させる

HTTPS化することによって、安全性の高いページとして評価されるので対策していきましょう。

まとめ

YMYLは、閲覧者の人生と幸福を守るために、Googleによって厳しい評価をされているジャンルです。

該当ジャンルが広がっていき、ますます様々なコンテンツにおいて正確さや信頼性が求められるようになりましたが、しっかり対策することでむしろ味方にもなり得る指標です。あまり恐れず、読み手の満足を第一に考えるコンテンツ作りをしましょう。

この記事がより良いコンテンツ作りの参考になれば幸いです。

橋本直矢

この記事を書いた人

橋本直矢

メディアディレクター/SEOコンサルタント 雑誌広告、ECなど紙媒体とデジタル双方でリッチコンテンツの制作に10年以上携わりました。出版社の紙媒体からデジタル媒体への移行や、採用系メディア、医療、IT、金融、投資など幅広いメディアのディレクションを担当しています。

CONTACT

お問い合わせ