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Googleサーチコンソールで表示回数が激減?SEOでペナルティを受けているかの診断チェックリスト

2019年11月20日

サイトがGoogleの検索結果に表示されなくなった、Googleサーチコンソールでの表示回数が激減したという相談をたまに受けます。

私も昔自社サイトでSEOをしていたときに、何度か順位の急落を経験しており、藁にもすがる思いでいろいろな情報を探していたので、焦る気持ちはわかります。

突然アクセスが激減するので、変なSEOのやり方をしてしまっていて、検索エンジンからペナルティ受けたのでは?と考えてしまいがちですが、ただ単にアルゴリズムが変わって順位が下がっているだけのこともあります。

アクセス急落の原因を診断するステップを紹介します。 SEOで上手く行ってたのに調子が急に悪くなってしまったという方は参考までに。

1.サーチコンソールに何かメッセージ届いてないか

不自然なリンクや低品質なコンテンツなどでGoogleによる手動ペナルティを受けているときには、サーチコンソールに通知がきています。

サーチコンソールに登録しているなら以下から通知を確認できます。

[手動による対策] レポート https://support.google.com/webmasters/answer/9044175

この場合、原因として指摘されていることを修正するとアクセスをもとに戻せるかもしれません。

原因を解消したあとに、再審査リクエストを送ります。

2.CANONICALやNOINDEXなどで致命的なミスがないか

noindexやcanonicalの致命的なミス

canonicalとは特定のURLに評価を統一させるためのタグです。間違えて設定すると、複数のページが検索結果に表示されなくなってしまいます。

たとえば、下層のページにすべてトップページを指定したcanonicalを入れると、トップページ以外が検索エンジンにヒットしなくなってしまいます。つまり、下層がロングテールで大量のキーワードで上位に表示されていて集客できていた分をすべて捨ててしまうことになります。

noindexとは、検索エンジンにページを読み込ませないようにするためのタグです。 リニューアルやデザイン変更などのタイミングでうっかりテスト環境のときに入れていたnoindexが残ったまま本番環境にアップされてしまうケースがあります。これをすると、すべてのページが検索エンジンで表示されなくなります。

このように、ちょっとしたミスがアクセスの激減に繋がります。 一方で、これが原因の場合、驚くほど簡単に問題が解決することが多いです。

3.サーチコンソールやAHREFS.COMであなたのサイトにリンクしているサイトをチェック、不自然なところから受けていないか

サーチコンソール(無料)やahrefs.com(アメリカ企業提供の有料ツール)で、あなたのサイトにどんなサイトがリンクしているかを調べることができます。

不自然なところから大量にリンクがはられていると、自作自演の悪質なリンクと判断されてしまい、アクセスが急落することがあります。 自分でリンクを足した記憶がなくても、悪質な別のサイトの運営者によって勝手にはられてしまっていることもありえます。

リンクの問題は、自分で追加したものならリンクを外し、他者に勝手にはられてしまったものはリンクの否認申請をすることで対応します。

リンクの否認申請とは、はられているおかしなリンクは自分と関係ないものであり、対処できないので、評価に含めないようGoogleに伝えるものです。 以下のURLから申請できます。

リンクの否認 https://www.google.com/webmasters/tools/disavow-links-main

4.データベースから自動生成されたページで無駄なものをたくさん作っていないか

以下のようにデータベースからページを自動で生成するときに、質の低いページをたくさん作ってしまっているとペナルティの要因となります。

・1件もヒットがない地域検索結果のページがある

・表示されている情報がまったく同じ市区町村や駅名のページが複数ある

・1つしか記事が含まれていないタグページが大量にある

UI的にどうしても必要なら、canonicalやnoindexなどを設定して、同じ内容のページを複数検索エンジンに見せないようにすることが大切です。

5.内容が重複したページがいくつもないか

コラムやブログなどで記事を大量に制作していると、内容が似通ってくる記事が増えてきます。 同じ情報を含んだページがいくつもあるとマイナスの要因となります。

重複コピー

6.PCとスマホのURLの設定や振り分け方は適切か

レスポンシブでPCもスマホも1つのURLにしている場合には問題ないです。 一方でPCとスマホでURLを分けていて、アクセスされたときに適切なURLに自動で振り分けるような設定をしている場合には、設定に間違いがないか注意が必要です。

モバイルファーストインデックスの通知が来ているのにもかかわらず、スマホ版のURLの中にPC版のURLに評価を寄せるcanonicalが設定されていたりすると非常にもったいないです。

7.ほかのサイトの内容を少し変えただけの記事、まったく人間が読む価値のない記事など低品質なコンテンツがないか

ほかのサイトのコピーをしたコンテンツや、人間が読む価値のないコンテンツが含まれているとマイナスの要因となります。

たとえば不動産のポータルサイトの地域別の検索結果の画面にWikipediaに書かれているような一般的な駅の情報を入れるなどすると、悪い評価をされる要因となりえます。

8.広告だらけのページがないか

ページの中の広告の比率が高いと、検索エンジンからの評価を下げられる要因となります。

もしあなたが広告の数を変えずに運営していたとしても、検索エンジンのアルゴリズムが変わって広告に対してより厳しくなることで順位が下がった可能性があります。

たくさんの商品をリストにしてAmazonや楽天などのアフィリエイトリンクを大量に並べる記事を書いているメディアが増えており、いまはその方法でも問題なく上位になっています。ただ、今後アルゴリズムがアフィリエイトのリンクに対してより厳しくなったときに、大きく順位を下げてしまうかもしれません。

9.最近極端にページの表示速度が下がっていないか

アクセスが伸び続けているのにサーバーの見直しを怠っていると、だんだんとページの表示速度が遅くなってきます。

また、アクセスが急増したタイミングでサーバーが負荷に耐えられなくなって落ちてしまう時間が長くなってきます。

極端にサイトの表示速度が遅くなったり、サーバーが落ちてしまって表示されない時間が長くなったりすると、順位下落の原因になります。

まとめ

なるべく早く原因を特定するために、上から順番にざっと判断してみてください。1つ1つの要素をそれほど深掘りせずに、簡単に調べるのがコツです。

慣れてくると、30分もかからずに、だいたいどのあたりが怪しいかのあたりを付けられるようになります。

原因は1つだけとは限らず、複数の要素が組み合わさって順位が下がっている可能性もあります。

一刻も早くアクセス急落の原因を特定して、もとに戻せることをお祈りします。

橋本直矢

この記事を書いた人

橋本直矢

メディアディレクター/SEOコンサルタント 雑誌広告、ECなど紙媒体とデジタル双方でリッチコンテンツの制作に10年以上携わりました。出版社の紙媒体からデジタル媒体への移行や、採用系メディア、医療、IT、金融、投資など幅広いメディアのディレクションを担当しています。

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