2022年2月20日、サイトエンジン株式会社は「Googleアナリティクスを活用してCV数を増やす3つのステップ【マーケ担当者が知っておくべき分析手法】」をテーマに、Webセミナーを開催しました。弊社マーケティング推進チームの荒井が登壇し、オンラインで参加いただいた参加者の皆さまにご説明を行いました。
今回のセミナーでは、Webサイト経由でのサービス成約や、商品購入などのCV(コンバージョン)数を増やしたいと考えている企業のマーケティング担当者様向けに、Googleアナリティクスなどのツールを使用した分析方法を解説しました。セミナーにご参加いただいた方からは多数の質問や感想が寄せられ、大変有意義な時間となりました。本記事では、そのセミナーの概要をレポートします。
サイトエンジン株式会社のご紹介
サイトエンジンは、SEO対策・コンサルティングやアクセス解析、SEOコンテンツライティングを総合的に行うデジタルマーケティング企業です。2008年の創業以来蓄積したノウハウを元に、お客様のビジネスの成功のお手伝いをしています。
目標(ゴール)を明確にすることがまず重要
CV数を伸ばす施策を行う上でまず重要なのが「企業としてのゴールを明確にすること」です。このセミナーでは、各種ツールを使用した分析方法についてご説明していきますが、分析方法はあくまでも手段にすぎません。
CV数を伸ばすという大まかな目標は同じでも、最終的なゴールは「サイト内での申し込み」「メルマガ登録」など様々であり、企業によって戦略が異なります。
今回は、WebからSEOで集客し、ユーザーがサービスへ申し込むことを目標とした場合の分析方法を解説していきます。
Googleアナリティクスで目標を設定する
CV数を増やすには、改善を行うことでCV数がどう変化するかを比較する必要があります。そのために、まず「何をもってCVとするのか」を目標として定め、そのCV数を測定します。
Googleアナリティクスでは、お問い合わせや資料請求など、CVとして計測したいアクションを目標として設定することで、CV数を計測することができます。ここではGoogleアナリティクス上で目標を設定する方法をご紹介します。
Googleアナリティクスは、サイトに流入したユーザーの行動から、ユーザーの特性・サイトの課題を発見できる無料のアクセス解析サービスです。
Googleアナリティクスの画面左下「管理」をクリックすると、上記の画面が表示されますので、画面右側の「目標」をクリックします。
続いて、画面左上の「新しい目標」をクリックし、「カスタム」を選択して続行をクリックします。名前を入力したら、「到達ページ」にチェックを入れ、続行をクリックします。
最後に、問い合わせや購入の後に表示されるページ「サンクスページ」のURLを「到達ページ」欄に入力すれば、目標設定は完了です。
戦略的なコンテンツ制作のための3ステップ
まず「成約」のステップ1、次に「記事を読まれる」ステップ2、さらに「ユーザーがサイトに訪れる」ステップ3の順で分析を行います。ユーザーの実際の行動の順序とは逆ですが、Webサイトを改善する際はゴールから逆算すると効果的なので、この順序で分析を行います。今回は、ユーザーがサービスを申し込む(=成約)することをゴールとして設定しているため、まず成約の段階から改善を行っていきます。
ステップ1:成約した?
まずCVに一番近いステップ「成約」の段階を分析してみます。成約したかどうか、つまり、成約率を分析するときには、次の2つのポイントに着目しましょう。
1-1 ボトルネックを発見し、改善する
成約率を分析する時に着目すべき一つ目のポイントは、「成約を決めてから成約するまでの流れにボトルネックはないか?」ということです。ボトルネックを発見し、改善することで成約率を高めることができます。
例えば、商品を購入しようと思ったのに、入力フォームの項目が多かったり、入力不足で最初からやり直しになったりすると、ユーザーが途中離脱してしまいます。この場合、最後までストレスなく入力してもらえるようなフォームに改善すれば成約率を上げられます。
ボトルネックになっている箇所を見つけるには、Googleアナリティクスの「目標到達プロセス」機能を使用します。
1-2 成約に貢献しているページを明らかにする
成約率を分析するときの2つ目のポイントは、成約に貢献しているページを明らかにすることです。本セミナーではアトリビューション分析を用いた方法をご紹介します。アトリビューション分析を行うことで、ユーザーが直接CVに至ったページ以外にも、CVに貢献しているページがあるのかを客観的に判断することができます。成約に貢献しているページがわかったら、そのページの露出をさらに増やすために、掲載順位やクリック率を改善する施策を行うと効果的です。同じようなターゲット層に向けて別のコンテンツを作る、リマーケティング広告を出す、LPからフォームへの流れを改善するなどの施策もあります。
Googleアナリティクスでのアトリビューション分析の方法についてもスライドで簡単にご説明しました。
ステップ2:記事は読んだ?
CV数改善のための2つ目のステップとして、ページの質を判断・改善する方法をご紹介します。ページの質とは、ユーザーの求める情報がわかりやすく記載されているかどうかです。ページの質を改善し、ユーザーに満足してもらうことでCV数を改善できます。
記事が最後まで読まれたかどうかを示す「読了率」と他の指標を組み合わせることで、ページの質を客観的に計測することが可能です。読了率はGoogleタグマネージャーとGoogleアナリティクスを併用することで計測することができます。本セミナーでは例として、滞在時間と読了率を組み合わせて考える方法をご紹介します。
また、Googleタグマネージャーの詳しい操作方法をご存じない方も操作できるよう、詳しい資料をセミナー参加者の方にお配りしました。
2-1 目次を設定する
滞在時間が長いのに読了率が低いコンテンツは、ユーザーが「長い」と感じている可能性がありますので、そのようなコンテンツには目次を設定して読みやすくします。
2-2 ページタイトルと内容が合っているかを確認する
読了率が低く、滞在時間が短いコンテンツでは、ページのタイトルと内容が合致していない可能性が考えられます。そのようなコンテンツではユーザーのニーズを満たせないので、タイトルに見合った内容であるかを確認します。
ステップ3:サイトに来た?
最後に、CV改善のための3つ目のステップとして、「サイトに来たかどうか」つまり、「アクセスされたかどうか」を分析します。
アクセス数を伸ばすためには次のような施策を行います。
3-1 クリック率を上げる、検索順位を上げる
アクセス数を伸ばすには、以下の2つの施策があります。
- タイトルやディスクリプションを修正してクリック率を上げる
- コンテンツの記事の本文を加筆修正して検索順位を上げる
基本的にはクリック率を上げるために行う施策の方が手間が少ないです。早く効果を出すためには、クリック率を上げるために、タイトルとディスクリプションの修正を試すのがおすすめです。
改善ページの優先順位のつけ方
改善するコンテンツの優先順位を決めることで、さらに効果的にアクセス数を伸ばすことができます。ここではクリック率の改善による効果が高いページを優先します。
改善するページに優先順位を付けるには、Googleサーチコンソールでキーワードごとのクリック率と掲載順位のデータを抽出し、エクセルで散布図を作成するとよいです。
散布図上のページのうち、「掲載順位は高いが、クリック率が低いページ」を割り出します。下記の散布図の例では、Bのエリアに位置するページを優先して改善するべきだということが判断できます。
本セミナーのまとめ
本セミナーでは、CV数を伸ばすために使用する分析ツールの紹介と、使用方法の説明をしました。分析を3つのステップに分け、それぞれの段階での具体的な改善策もご紹介しました。以下が本セミナーの内容のポイントです。
- 「企業のゴールを明確にすること」が、分析方法よりも重要
- ゴールから逆算して、3つのステップで分析を行う
ステップ1(成約したか):ボトルネックと成約に貢献しているページを分析して成約率を上げる
ステップ2(記事が読まれたか):目次を設定する、または、本文をタイトルに相応しい内容に直して読了率を上げる
ステップ3(サイトに来たか):タイトルやディスクリプションの修正、記事本文を加筆修正しアクセス数を伸ばす
- 結果を元にPDCAサイクルを回す
セミナーのご参加お待ちしております
本セミナーにご参加いただき、アンケートにご協力いただいた方には、各ツールの具体的な操作方法が分かるセミナー資料を差し上げました。
今回と同じテーマ「マーケ担当者が知っておくべき分析手法~Googleアナリティクスを活用してCV数を増やす3つのステップ~」のセミナーは、週に1度開催しております。本テーマについてご興味のある方はぜひ実際のセミナーにご参加ください。
弊社では平日毎日、無料のWebマーケティングに関する様々なテーマのセミナーを開催しています。企業のマーケティング担当者の方や、Webマーケティングに関心のある方のご参加をお待ちしております。お申し込みは下記リンク先まで。
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