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【ライターインタビュー】日本一みりんに詳しい管理栄養士?安藤ゆりえさんの調味料への想い

2021年7月1日

管理栄養士、またみりんスイーツ研究家としても活動する安藤ゆりえさん。
かくたまでも、栄養系の記事の執筆、監修で活躍いただいているライターでもある安藤さんに、調味料への熱い想いと、ライターとして、栄養士としての活動について伺いました。

【経歴】

名前:安藤ゆりえ(ブログ
管理栄養士、みりんスイーツ研究家

2013年 管理栄養士資格取得
     高齢者施設にて管理栄養士として勤務
2017年 フリーランスとして独立

【実績】

食品企業へのレシピ開発・商品開発
ダイエットメディアにてレシピ提供
特定保健指導
栄養コラム執筆
健康経営アドバイザー
栄養・健康セミナー講師
料理教室講師(愛知県碧南市・名古屋市・岐阜県可児市等)
2020年 11月30日名古屋テレビ「ドデスカ」みりんの日特集コーナー出演

【Q&A】

ーさっそくですが、管理栄養士を目指したきっかけや管理栄養士としてどのようなお仕事をされていたのかお聞きしてもよろしいでしょうか?

安藤さん:高校生の時に、家庭科の授業でビタミンなど栄養素が体に与える影響を学んだことで、栄養について深く学びたいと思い、管理栄養士を志しました。
管理栄養士養成課程の大学を卒業後、高齢者施設に勤めました。施設利用者様の栄養管理や献立の作成、食に関する行事の企画・実施などをしていました。
その後、より幅広い方に食や健康のアプローチをしていきたいと考えフリーランスになりました。活動としては、食品企業へのレシピ提供やメタボ健診に関する栄養指導、市の料理教室講師、Webライターなどの多岐にわたってお仕事を行っています。

ーそうだったのですね。では、管理栄養士でありながら、ライターとしてもお仕事をされた理由、きっかけなどはございますか?

安藤さん:第一子出産を機に、在宅でもできる仕事を考えていました。その中で、同じ管理栄養士の友人がライターとして活躍する姿を見て、私もチャレンジしてみようと始めました。

ー栄養や健康というと分野がとても広いですが、その中でも得意な分野などはありますか?

安藤さん:調味料について得意としています。フリーランスとなるきっかけにもなったことですが、一般の方に食から健康意識を高めたいと考えた時に「食を見直すならまずは調味料から」という言葉に出会いました。調味料は料理をあまりされない方でも家にあるものだと思います。昔ながらの製法で作られた醤油や味噌などは体にやさしく、味もおいしいです。私自身もとは料理が苦手でしたが、よい調味料を使うと自然と料理が美味しくできました。私と同じく料理に苦手意識のある方にその経験も伝えたいという想いもあります。

どのような調味料を選ぶと良いのかは、本や調味料に関する講座、調味料の作り手や製造会社を訪問したり、プロの料理人のレッスンに参加したりして調味料の製造方法から使い方まで多角的に調味料について学んできました。今でも常に調味料を中心に、栄養について常に知識を仕入れ、アップデートするように心がけています!

ー素晴らしいですね。他にも、管理栄養士ライターとして執筆の際に気をつけていることはありますか?

安藤さん:まず大事にしていることは「管理栄養士は変換器であるべき」という言葉です。これは大学の恩師より学びました。難しい栄養の知識を一般の方にわかりやすく伝えるには、栄養や体のしくみなどの知識のみならず、伝え方も大切です。強調する点や伝える順番など一般の方にも理解しやすいかを常に考え、時には第三者に確認してもらいながら進めています。

例えば、私は調味料について得意としているとお伝えしたのですが、「昔ながらの製法の醤油や味噌は身体によい」とだけ書いても、一般の方にはなかなか伝わりにくいのかなと思います。それがなぜ身体によいのか、他の製法の調味料と何が違うのかを具体的に記載するようにしています。
ちなみに、昔ながらの醤油や味噌が身体に良い理由はきちんと発酵熟成の期間を経ているので、腸内環境を良くすると言われている菌が豊富に含まれていること、長期間の発酵熟成の過程を経ることで旨味や色味が増しているので、化学調味料や着色料などを添加する必要がなく安心して食べられること、工業的ではなく職人さんが想いを込めて作っていることなどです。他にも伝えたいことがたくさんあり、講座でも熱く語ってしまうのですが…!昔ながらの調味料は大量生産されたものより高価であることが多いので、理由が腑に落ちていないと「安いものでいいか」となってしまうと思います。
なぜそれが良いのか?」をしっかりお伝えしています。

―熱く語ってくださってありがとうございます(笑)では、管理栄養士ライターとしての仕事のクオリティを上げるために取り組んでいることは何かありますか?

安藤さん:そうですね。専門家として当たり前のことでもありますが、資格を取って終わりではなく常に最新の情報など栄養学にこだわらず幅広く勉強を続けています。世の中には様々な健康や栄養に関する情報が飛び交い、管理栄養士間でも意見が食い違う内容もあります。仕入れた情報を一度疑い、情報元を調べ、時には他の管理栄養士仲間と意見交換をすることで自分なりの考えをまとめるようにしています。

ーそれは素晴らしいですね。では…少し話が変わるのですが、調味料講座をされているとお伺いしました。調味料を得意とされている安藤さんらしい講座ですが、講座をはじめたきっかけや安藤さんの料理教室の特徴などを教えていただけますか?

安藤ゆりえの調味料・料理教室中風景

安藤さん:まず私の想いとして、調味料は誰にでも手に取りやすく、食を見直すきっかけになると考えています。また、私の地元である愛知県三河は三河みりんや八丁味噌、白醤油など伝統的な調味料の蔵元さんが多く存在しています。ぜひ地元の良い調味料をもっと多くの方に知ってもらいたいとの想いもあります。
調味料に詳しくなったのは、自分自身の生まれ育った場所が調味料の宝庫であることと私自身興味深い分野であったからです。
調味料についてSNSやリアルな人との繋がりの場で発信していたことで、「ぜひ講座で教えて欲しい!」というお声をいただき、講座を開催するきっかけになりました。
料理教室はたくさんあっても調味料に特化した講座はなかなかないことや、私の調味料についての考え方や発信を見て賛同してくださる方がいらっしゃることはとても嬉しく思います。

料理を習っても、調味料の選び方から教えてもらうことは少ないと思います。同じ「みりん」と名前がつく調味料でも4種類あることや(純米本みりん、普通本みりん、塩みりん、みりん風調味料)メーカーによっても味は様々です。講座では味比べの時間もありますが、「こんなに味が違うんだ!」と驚きの声もあり、実際に美味しい調味料に変えたことで「料理が美味しくできました!」「料理が好きになりました!」とお声をいただくことも多いです。
また、紹介した調味料を講座中にネットで注文される方がいらっしゃったこともあり、それはさすがに驚きましたね!
私自身、みりんスイーツ研究家としても活動するくらい、調味料には力を入れているので、素直に嬉しかったです。

 ーそれだけ安藤さんの講座がわかりやすかったということですね!ちなみにですが、みりんスイーツ研究家としてはどのような活動をされてきたのですか?

安藤さん: 私自身、昔からスイーツが大好きなのですが、栄養や健康について学ぶうちに、砂糖や油の摂りすぎが美容や健康に大きな影響を与えることに気づきました。調味料について学ぶ中で、みりんはスイーツの甘みにも使え、血糖値を上げにくいなど体にやさしいことも知りました。
みりんスイーツはその名の通り、みりんを甘みや香りづけに使うスイーツです。みりんを使ったスイーツを極めてみよう!と「みりんスイーツ研究家」と名乗ることにしました。
あくまで自分から名乗り始めた「みりんスイーツ研究家」という肩書きですが、発信やレシピ開発、講座などの活動をしていくうちに「みりんスイーツ研究家」としてみりんの会社さんからレシピ開発の依頼をいただいたり、市のみりん講座の講師の機会もいただいたり、メディアにも呼んでいただけることも増えてきました。
他にも、地域のママサークルさんや栄養士の団体さんからみりんの講座・みりんスイーツの教室をリクエストしていただくこともあります。

ー市の講座!すごいですね、自治体が認めるほど安藤様の知識量が多いということでしょうか?

安藤さん:ありがとうございます。実は講師として呼んでいただいたみりんの講座に自治体の方が参加されて、わたしの活動に興味を持っていただいたのと、ちょうどその自治体(わたしの地元の碧南市ですが)の特産物みりんについて市民向けに講座をしたいと思われていたそうで、本当にありがたいお話です。

ー素晴らしいです!安藤さんは、みりんスイーツ研究家としての活動のなかで、メディアへのレシピ提供などもされているのですよね。レシピ提供ではどのような方向けのどんなレシピを作っているのですか? 

安藤さん:はい、みりんスイーツだけでなく、これまで、筋トレをされる男性向けに簡単に調理できるレシピや、食品企業様の商品を使ったレシピ開発医療従事者向けの冊子にて減塩レシピの提供や新聞社さんの発行するフリーペーパーに掲載される旬の野菜を使ったレシピなど100レシピ以上の提供実績があります。
これまでの管理栄養士として献立作成や栄養指導、料理教室など老若男女さまざまな方と関わってきた経験や調理経験から幅広い分野のレシピ開発に対応させていただいています。
みりんの会社さんへのレシピ提供も3年ほど前から携わらせていただいていて、現在も毎月レシピを提供しています。
みりんは砂糖と違って液体で、甘みも半分ほどなので、最初は水分量や甘さ加減でとても苦労しました。何度も何度も試作し、みりんをどのくらい煮詰めるかなど1g単位で調整して、レシピ化しています。
せっかく高価なみりんを使って作っていただくからこそ、レシピを見て作る方には失敗のないように精一杯の力を込めてレシピ作りに励んでいます。

ーすごいですね。安藤さんは、日本一みりんに詳しい管理栄養士なのではないでしょうか?

自分でもそう自負しています(笑)実はこれらの活動のおかげで、テレビ局にも呼んでもらえたことがありまして…。

 ーテレビ出演もされたことがあるなんてすごいですね!

安藤さん:ありがとうございます!朝の情報番組のみりんの特集コーナーに出演させていただいたのですが、担当の方がみりんに詳しい人を探していた際、私のホームページにたどり着いたそうです。
私の活動や想いを見てくださって、「こんなにみりんのレシピを開発された方は他にいない!」「こんなにみりんに対する想いが強い方がいるなんて!」とオファーをいただきました!
みりんやみりんスイーツに特化して熱い想いを持って活動してきたこと、それをブログなどに綴ってきたのが良かったのだと思います。
番組では、みりんの意外な活用術としてスイーツや野菜炒めやカレーが辛い時にみりんを加えると辛さが和らぐことを実際に調理しながらお伝えしました。

―色々と貴重なお話をありがとうございます!最後に、今後の活動に対する意気込みなどありましたらお願いします。

安藤さん:今後も管理栄養士としてレシピ開発や、ライターとして一般の方でも健康や栄養についてわかりやすい記事の執筆に努めていきたいと思っています。
また、私の得意分野であるみりんをはじめ調味料に関する知識もアップデートしつつ、情報発信や調味料選びに困っているママさんなどにお役に立てる講座なども続けていきたいです。

今回はこのような機会をいただきありがとうございました。

梅澤菜未

この記事を書いた人

梅澤菜未

サイトエンジン株式会社ディレクター/元webライター/ サイトエンジン株式会社にて主に制作面のディレクションを行っています。社内でよくExcel職人しています。

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