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コンテンツSEOとは? メリットと始め方のガイド【ツールも紹介】

2023年1月31日

コンテンツSEO

本記事ではコンテンツSEOについて解説しています。

■本記事を読んでわかること

  • コンテンツSEOとは
  • コンテンツマーケティングとの違い
  • コンテンツSEOのメリット
  • コンテンツSEOのデメリット
  • コンテンツSEOの始め方
  • コンテンツSEOのためのツール
  • コンテンツSEOの外注する際の費用相場
  • コンテンツSEOの代行会社を選ぶ際のポイント
  • コンテンツSEOの導入事例
  • コンテンツSEO関連のセミナー情報

コンテンツSEOという言葉を聞いたばかりという方にも、すでに実践している方にとっても、コンテンツSEOが網羅的に分かる有益な記事となっておりますので、是非最後までご覧ください。

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コンテンツSEOとは?

まずはコンテンツSEOそのものについて解説いたします。

コンテンツSEOという言葉が生まれた経緯

「コンテンツSEO」とは、検索ユーザーの検索意図に沿うような役に立つコンテンツを継続的に作成することで、検索エンジンで狙ったキーワードの上位表示を達成する方法です。これを読んで、SEOの定義とほぼ同じだから違和感があるという方もいらっしゃるかと思います。

実はコンテンツSEOという言葉は【内部SEO・外部SEO】のような言葉の使われ方をしていた過去の経緯によって作られたものです。

定義としては内部SEOはコンテンツSEOも含むのが自然ですが、コンテンツSEOが登場してきた文脈では、内部SEOはサイト内部のタグの設定や内部リンク構造などのテクニカルな部分を指しています。それに対して外部SEOは被リンク、サイテーションを集めることを指しています。

■参考記事:

コンテンツSEOが生まれる前

コンテンツSEOという言葉が登場してくるより以前は、コンテンツを継続的に追加、改善しなくても、適切なタグの設定と被リンクだけで上位表示を達成できているサイトが多かったのです。それにより、自作自演でサイトを大量に作ってリンクを貼る、ほかにサイトからリンクを買うといったブラックハットと呼ばれるSEO手法が採用されていました。

ところが、Google、Yahoo!のアルゴリズムの改善により、サイト内の調整や外部リンクだけでは上位表示が難しくなりました。(現在はYahoo!はGoogle検索を採用していてほぼ同じ検索結果になっていますが、以前はYahoo!はGoogleの検索結果と同じではなく独自の検索結果でした。)特にGoogleのペンギンアップデートやパンダアップデートと呼ばれるようなアルゴリズムの変更により、多くのブラックハットSEOを使っていたサイトを検索結果からはじき出すことになりました。

新しいバズワードとしてのコンテンツSEO

その流れで、内部SEO、外部SEOに対応するものとして、SEO会社の新しい売り込みのためのバズワードとして、「コンテンツSEO」という概念が生まれたと筆者は記憶しています。おそらく日本独特の言い回しで、英語圏のメディアで”content seo”という使われ方をしているのはあまり見かけません。

なお、最近SEOを学習しはじめた人からすると、SEOの基礎で当たり前のように含まれている内容であるため、コンテンツSEO、ホワイトハット、ブラックハットなどは簡単に概要を知っておけばよく、詳しく調べる必要はないかと思います。

以下はコンテンツSEOとは何かを質問されて回答することになった人向けにまとめています。

コンテンツSEOとコンテンツマーケティングとの違いは?

コンテンツSEOはSEOのためにコンテンツを作っていくことですが、コンテンツマーケティングはSEO以外も目的に含みます。コンテンツマーケティングはコンテンツSEOも内包している言葉です。
たとえばリードに参考情報として送る、訪問済みのユーザーを説得するための導入事例コンテンツを作りWebサイトや営業訪問の成約率を上げる、新規顧客に詳細な使い方を提示することでオンボーディングをスムーズにする、顧客に送付して新しい商品・サービスを知ってもらうなどです。

コンテンツSEOでは新規見込み客を集めることが目的ですが、コンテンツマーケティングではすでに訪れている人や購入済みの人も対象になります。

コンテンツSEOのメリット

ここからはコンテンツSEOのメリットを解説いたします。

購入まで遠い人を含めて幅広い顧客層を対象にできる

コンテンツSEOでは、「○○とは」と検索して用語の意味を調べているような購入まで遠い人たちも対象にできます。検索広告など他の手段だと、このような購入までまだ遠い層の人たちは費用対効果があわないことが多いため、避けられる傾向があります。

ページを増やしていけば、対象にできるキーワードの種類も増えていきます。

継続的に集客できるページが増えていくのでWebサイトの成果が安定する

コンテンツSEOなら、一度上位に表示されれば、追加のコストをかけることなく集客できます。また、毎月大きく変動することがないため、少しずつアクセスが積み上がっていきWebサイトのコンバージョンが安定して発生するようになります。

ドメインが強くなりコンテンツの費用対効果が上がっていく

コンテンツをページで増やしつづけると、少しずつ他の人にブログやSNSなどで紹介してもらえるようになります。被リンクやサイテーションが増えることで、結果として指名検索回数も増えます。会社やサイトの知名度が上がってくるにつれて、これらが大きくなり、結果としてドメインが強くなり、作成したコンテンツが検索結果で上位になりやすくなります。上位になる率が上がるほど、コンテンツSEOの費用対効果が高まります。

参考記事:ドメインパワーとは?チェック方法と上げ方【SEOに影響】

情報が増え続けるためSNSと相性が良い

情報を追加し続けるため、TwitterのようなSNSに投稿するネタを常に補充できます。また、コンテンツは商品やサービスの紹介ではなく、純粋に読者の役に立つ情報を提供するため、拡散してもらいやすいです。

コンテンツSEOのデメリット

コンテンツSEOを始める前に、知っておいたほうがよいデメリットもあります。

成果が出るまでに時間、労力・コストがかかる

コンテンツSEOでは、成果が出るまでにかなりの時間がかかります。つまり最初のうちは費用対効果があわず、労力とコストを投資しなくてはいけません。特にドメインパワーが低い場合は、最低でも100記事までは作ることになることを前提に始めましょう。

やり方を間違えると成果が出ないうえにマイナスの影響がある

品質の低いコンテンツを量産してしまうと、SEOで上がらないどころか、読者の信頼を失うなどよくない影響があります。ある程度の記事数量を確保するのは必須なのですが、焦って大量に作ろうとするあまりに品質の低い記事にならないように注意してください。

コンテンツSEOの始め方

ここからはコンテンツSEOの始め方について解説いたします。

行動調査による顧客理解

コンテンツSEOでまずすることは、顧客の行動を調べることです。どのように情報を探したか、ほかにどのWebサイトを見たか、何がきっかけで自社に決めたのかなど、顧客の行動をヒアリングさせてもらいます。直接オンライン会議などでヒアリングさせてもらうか、アンケートへ回答してもらいます。

これらによって顧客を理解することで、その後の取り組みの解像度が上がって、顧客の実態に近いものになります。顧客理解のないままでは、キーワードを調べるときに、本来含めるべきものの抜け漏れがあったり、見当違いな使われていないキーワードを選択してしまったりして、成果が出ない取り組みになりかねません。

なくても進められますが、このタイミングで簡易的なペルソナカスタマージャーニーマップを作ることがあります。特定の1顧客の情報を元にして作るのが一番簡単かつ実態に即したものになります。複数の顧客の平均像でペルソナやカスタマージャーニーマップを作ると、1人もそんな人はいないという想像上だけの顧客像になってしまいますから注意してください。

キーワード調査と選定

次に、調べた顧客の一連の行動から、それぞれの段階で使われそうなキーワードを抽出していきます。情報収集するときに検索するキーワードや、検討するにあたって必要になる情報を探すためのキーワードなどを網羅的に書き出します。対象とするキーワード案を、20~100程度は出してみましょう。Googleキーワードプランナーを使って、あわせて月間検索回数もまとめておきます。

Ubersuggestというサイトでは、入力したキーワードに関連したサジェストキーワードと月間検索回数をセットで出してくれますので便利です。

なお、有料にはなりますが、semrush.comやahrefs.jpのような競合サイトがどんなキーワードで上位表示を達成できているかの一覧を出せるツールもありますので、大量のキーワードを調べたい人はあわせて参照してください。ただ、自力でキーワードをリストにするだけで、すぐにはコンテンツを作りきれないほどのキーワード候補が出てくるはずですので、こうした有料ツールはなくても進められます。

次に、キーワードの選定をします。すぐに書ききれないほどたくさんのアイデアを出せていると思いますので、そのなかから優先順位を決めましょう。商品に興味を持ちそうな人が検索していて、かつ自社独自の情報を出せるキーワードが望ましいです。

キーワードの選び方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。

■関連記事:

コンテンツ制作

いよいよキーワードごとにコンテンツを制作しています。まずそのキーワードで検索して上位のサイトを上から順番に3~5つ程度読んでみて、そのキーワードを検索しているユーザーの検索意図は何なのかを知りましょう。誰も書いていないようなすごくマイナーなキーワードは別ですが、基本的には現在上位に表示されているサイトは検索エンジンが想定している検索意図を満たしていると考えて調べます。

その検索意図の答えとなるような記事構成案を作成します。記事構成案には以下を含みます。

  • SEOで狙うメインキーワード
  • タイトル
  • サジェストや共起語などのサブキーワード
  • 読者のペルソナ、検索意図
  • 読むと読者は何を得られるか
  • 読み終わったあとに何をしてもらいたいか
  • メインキーワードでの上位サイトに共通して含まれている要素
  • h2やh3などに設定する見出し
  • 見出しごとにどのような内容を含めるか
  • 参照データやサイト
  • ページからリンクを貼るべきサイト内部の関連コンテンツ

含める情報やストーリーの流れが検索意図に沿っていなければ上位表示は達成できないため、記事構成案の作り方でSEOの成功確率が大きく変わります。もし間違った記事構成案を作ってしまえば、ライターの技量が高くても成果はでません。求められていない情報をどんなに詳しく上手に説明しても、上位に表示されませんし、されたとしても読まれません。

執筆はわかりやすく、読者に最後まで読んでもらうことを意識して書きます。専門用語を使わず誰が読んでも読みやすい文にして、写真・イラスト・図表を入れたり、見出しや箇条書きや文字装飾を使ったりして視覚的に概要を把握しやすくします。

多くの読者は最初から最後まで丁寧に読まず、飛ばし読みするか、途中で読むのをやめて離脱しています。結論を最初に持ってきて興味を引き、見出しをまとめた目次だけで内容が把握できるようにします。

データの計測と改善

コンテンツSEOで見落とされがちですが、非常に重要な業務は、順位やアクセス、コンバージョン数などの成果の計測と、制作済みコンテンツの改善です。最初にある程度の記事数量が貯まるまでは、新規コンテンツ制作に集中しますが、50記事程度貯まったタイミングから過去コンテンツのメンテナンス、改善にも人員や予算などのリソースを割り振りましょう。改善は以下の流れです。

  1. Googleアナリティクスやサーチコンソールのデータを使い、修正の影響が大きいページを選ぶ
  2. 順位、流入キーワードの種類数、コンバージョン率(CVR)など改善する指標を決める
  3. 順位や流入キーワードの種類数を改善する場合 情報を書き足す、最新情報に修正する、コンテンツの順番を入れ替えてより読まれるようにする
  4. コンバージョン率(CVR)を改善する場合 フォームの表示場所を変える、フォームに誘導するためのボタンを増やす・表示場所を変える、オファーを変える

もしヒートマップツールを使っているなら、読まれていない箇所を削るもしくはページ下部に移動させるといった方法もあります。また、過去コンテンツのメンテナンスとして、そのコンテンツが制作されて以降に新規に公開された関連したページにリンクを貼ることを推奨します。

計測、改善と新規制作は並行して実施してください。

コンバージョン率の改善はこちらもあわせて参照してください。

参考:コンバージョン率(CVR)を上げる62の方法 フォーム誘導率と完了率を改善

コンテンツSEOを実行するときに便利なツール

コンテンツSEOを実施するときに使うと便利なツールを紹介します。

無料ツール

Ubersuggest
関連キーワードをリストにできます。Googleの月間検索回数もあわせて表示しれくれます。

見出し(hタグ)抽出
キーワードを入れると、1~10位までのサイトの見出しをすべて抜き出してくれて、CSVでダウンロードできるサイトです。

有料ツール

SEMrush
キーワードを探すのに便利です。ほかのサイトが上位表示を達成しているキーワードがわかります。

コンテンツSEOで外注を使うときの費用相場

コンテンツ制作をほかの会社に依頼する金額ですが、1記事を3,000文字として、1記事あたり10,000円~300,000円程度とかなり幅があります。

企画や記事構成案を作成するか、記事のための調査をするか、ライター・監修者を誰がやるのか、取材の有無、図表やイラストなどのデザイン要素をどれくらい入れるか、内容の専門性がどれくらいあるのか、校正・校閲を何回するかなど、作業工程によって大きく費用が変わります。

参照:監修とは?意味とメリット、専門家への依頼方法を解説

コーディングやCMSへアップをする作業、アクセス解析をして過去コンテンツを改善する作業なども費用がかかります。

毎月10記事程度公開するとして、社内の人件費も考慮するなら、最低でも月額30万円程度は見ておいたほうがよいでしょう。

社内でコンテンツSEOを継続する難易度

すべて内製化するとしても、しっかりと中身のあるコンテンツを質を保って継続してアップするなら、作業者1人あたり2日に1記事程度になります。

短期間だけ集中して一気に書けば、1日で2本以上書けるようなときもあるかもしれませんが、それをずっと続けて品質を落とさないようにするのは難しいでしょう。コンテンツSEOを社内だけでやるのはかなりの工数がかかるため、既存の業務で忙しい中、ほかの業務を止めずに追加の業務としてやるのは難しいです。何かしら他の業務を停止して、その時間をコンテンツ制作に当てるようにします。

また、記事執筆を外注するとしても、企画や構成案の作成、進行管理、内容チェック後にクオリティに問題がないように修正するといった作業の工数がかかります。

参考記事:コンテンツ制作の代行費用と料金相場 計算方法まで徹底解説

コンテンツSEOの代行会社を選ぶときのポイント

コンテンツSEOの代行会社の選び方ですが、最初にチェックしたいのは、その会社がどのようなコンテンツを公開しているか、どうコンテンツSEOに取り組んでいるか、成果は出ているかです。サイトを見て、更新が継続しているか、コンテンツの品質は安定して高いかを確認しましょう。自社でコンテンツSEOに取り組んでいる様子が見られない会社は避けたほうが良いでしょう。

次に、キーワード調査や記事構成案の作り方などを教えてもらいましょう。方法を発注する前から事前に開示してくれるところのほうがよいです。

体制や作業の流れも確認します。品質や納品ペースを安定して維持できるかは体制によって変わります。

良さそうなところを見つけたら、まずは少量で発注してみて、仕事の進め方や納品物のクオリティを確認し、問題なければまとめて発注するという流れを採用するのが安全です。

参考記事:オウンドメディア運用代行会社の選び方と上手な付き合い方

コンテンツSEOの導入事例

当サイトの運営会社であるサイトエンジン株式会社の提供する、コンテンツ制作代行サービスの導入事例です。

ベリーベスト法律事務所 様

ベリーベスト法律事務所様 オーガニックセッション数15倍 コンテンツの継続的量産に成功

こちらのフィードバックを吸収・反映できる力を持っているご担当の方、同じ目線で取り組んでくれるご担当の方は案外少ないように思います。コンテンツ制作会社様の中には窓口に立たれている方がセールス担当の方というケースもあります。セールスの方は編集者ではありませんので、意図を正しくくみ取っていただけないことが往々にしてあります。その点、サイトエンジンさんはきちんと意図をくみ取ってくれていると思います。主にご支援いただいているサイトのオーガニックのセッション数は、この1年半ほどで15倍になっているので、効果は出ているように思います。

株式会社ナインメディア 様

株式会社ナインメディア様 記事作成で検索エンジン経由の売上が9.2倍に

今回御社に依頼したプロジェクトではウェブサイトを3サイト運営しています。もともと1サイトあたり10万円くらいの売上しかなかったサイトだったのですが、御社のコンテンツを追加するだけで、最終的に3サイトで270万円近く売上が上がるようになりました。効果が出るまでに半年から1年くらいかかりましたが9.2倍程度売上が伸びました。ウェブ広告による集客は行っていないので全てSEOによる売上で、SEOも御社の制作したコンテンツをアップロードするだけでそれだけの売上が上がりました。

コンテンツSEO関連のオンラインセミナー情報

当サイトを運営しているサイトエンジンでは、コンテンツSEO、コンテンツマーケティング、オウンドメディア運用に関連したオンラインセミナーを定期的に開催しています。ご興味のある方は以下からお気軽にご応募ください。

セミナー情報 アーカイブ – サイトエンジン | デジタルマーケティング運用支援

まとめ

本記事ではコンテンツSEOについて解説いたしました。今回解説した始め方などを参考にして集客施策に活かしていただけると幸いです。

サイトエンジンでは弊社のWebメディア編集者を貴社のWebメディア編集者としてご利用いただくサービスを行っております。Webメディア編集業務のリソース不足に柔軟にご対応しますので、是非ご覧ください。
Webメディア編集者業務委託サービス

毛塚 智彦

この記事を書いた人

毛塚 智彦

2006年からデジタルマーケティングを開始し、2008年にサイトエンジンを創業しました。 SEO、コンテンツマーケティングが得意です。立ち上げた直後のメディアから、数千万PVあるようなポータルサイト・ECサイトまで、幅広く関与してきました。 業務ではマニュアル作成などの仕組みづくり、事業立ち上げ、採用などを担当しています。 Twitter

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