課題を見つけるためにGoogleアナリティクスを使用する際、デバイスカテゴリに注目して分析したことはありますか?様々な角度から分析することは新しい課題を発見するために重要です。デバイスカテゴリごとの分析をすることで訪れるユーザーのデバイスを把握し、使用されることの多いデバイスに合わせたウェブサイトへアップデートしていく指標にすることができます。
今回はデバイスカテゴリごとに分析をして課題を発見する方法をご紹介します。
マトリクスを作成して課題を発見する
各デバイスのセッション数、コンバージョン数を軸としたマトリクスを作成することで課題を発見することができます。各デバイスがそれぞれどのような状態にあるのかをマトリクスにして把握することで改善の必要があるか、優先的に改善するべきか、どのように改善すべきかということがわかります。
各デバイスのセッション数、CV数を確認
デバイスはdesktop,mobile,tabletの3つに分けられます。
<確認方法>
ユーザー→モバイル→概要
セッション数とCV数を軸としたマトリクスを作成する
セッション数を縦軸、コンバージョン数を横軸としたマトリクスを作成して、各ページを入れていくと、エリアごとにどう改善すべきかがわかります。
- セッション数が多くコンバージョン数が少ないため、コンバージョン数に対する改善ができる
- セッション数とコンバージョン数の両方が多いため、改善の必要はない
- セッション数とコンバージョン数の両方が少ないため、現状では放置する
- セッション数が少なくコンバージョン数が多いため、セッション数に対する改善ができる
セッション数はあるがコンバージョン数がないという問題が多いので、ほとんどの場合1番に注力することになります。
CVまでの導線と中間CVを確認する
CVまでの導線を確認することで課題を発見することができます。例えば、次のような導線があったとします。
ランディング>サービスページ閲覧>フォーム入力画面>お問い合わせ
ほとんどの場合、このような導線の中で中間コンバージョンを設定しています。今回の例だとサービスページ閲覧やフォーム入力画面です。ここをコンバージョンしなければ、本来のコンバージョンであるお問い合わせにたどり着くことはありません。なので、なるべく多く中間コンバージョンでのコンバージョンを取りこぼさないようにしたいです。また、最初に実際のサイトの画面を確認しておくとレポートを見ているときに思い出して改善ポイントをイメージすることができるので確認しておきましょう。
特徴的な数値を把握しておく
最初に特徴的な数値を把握しておくと、後で細かくセグメント分けをした時に全体に与えている影響がどれくらいなのか知ることができます。今回の場合、mobileの直帰率が他と比べて高いため、mobileで表示されるページがわかりにくい可能性があるなどと把握することができます。
セグメントをかける
<セグメントのかけ方>
- 行動→サイトコンテンツ→全てのページ→セグメントを追加→システム
- 全てのユーザーのチェックを外す
- タブレットとPCのトラフィック、モバイルトラフィックにチェックして適用
PCだけでのセグメントをかけたい場合はデフォルトにはないので自分で作成する必要があります。
ナビゲーションサマリー
ナビゲーションサマリーとは、選択ページにユーザーがどこから来たのか、次にどのページに行ったのかがわかるレポートです。
- 閲覧回数:選択したページに直接訪れた割合です
- 前のページ:選択したページの前のページの割合です
- 前のページ推移:選択した前のページの内訳で、ビューのパーセンテージは、「前のページからどれくらいの割合の人が指定したページに来たか」を表しています
- 離脱数:選択したページから離れた数です
- 次のページ:選択したページの次のページの割合です
- 次のページ遷移:選択したページから、どれくらい次のページに行ったかの割合です
現在の選択ページは「中間コンバージョンとなるページを選択すると良いです。toBであればフォーム入力画面、ECサイトであれば商品カートページなどを指定すると課題が見えてきやすくなります。他と比べて数値が低いページを発見して改善の参考にしましょう。
クロスデバイストラッキングを使用して分析の精度を上げよう
デバイスカテゴリごとの分析をはじめとするGoogleアナリティクスを使用した分析では、正確なデータをとれているかが重要となります。デバイスカテゴリごとの分析はクロスデバイストラッキングを使用することで精度を上げることができます。
課題を発見したら、改善に取り組もう
セグメントとナビゲーションサマリーを活用することでどのデバイスがどのような状況かを知ることができますが、分析自体は手段であって目的ではありません。課題が発見出来たら、その後の改善に注力しましょう。
デバイスカテゴリごとの課題発見をはじめとするデータ分析は、数値が何を表しているか、どこをどう見ればよいかということをわかっていればそこまで難しいものではありませんが、定期的に分析する手間があります。また、そこからどう改善していくかなどは状況によって異なり、悩まれる方もいるでしょう。そんな方はぜひサイトエンジンにご相談ください。