デジタルマーケティング支援のサービスを提供しているサイトエンジン株式会社(以下、サイトエンジン)では、ソフトウェア/クラウドサービス事業をはじめとして、様々な事業のマーケティング支援をしています。
今回、ソフトウェア/クラウドサービスの購入動向について情報収集することで購買傾向を掴み、マーケティング施策の立案に活かすため、企業の購買担当者を対象としたアンケート調査を実施しました。
調査の結果から、企業が2022年に購入したツールの種類や、ソフトウェア/クラウドサービスの購入時に重視しているポイントなどが明らかになりました。調査結果をまとめたレポートを公開しますので、ソフトウェア/クラウドサービスのマーケティング戦略と顧客満足度向上にぜひお役立てください。
調査結果レポートはこちらから無料でダウンロードできます。
2023年国内ソフトウェアクラウドサービス購入動向調査からわかる最適なマーケティング戦略
調査概要
- 調査実施期間:2023年2月27日~2023年2月28日
- 調査方法 :インターネット調査
- 調査機関:自社調べ(調査ツールFastask使用)
- 調査対象:2023年にソフトウェア/クラウドサービスの購入を計画している企業の担当者 219名
調査結果概要
- 約半数の企業が2022年より予算を増やしている
- 2022年に購入したサービスとして多いのは「コミュニケーション・タスク管理系(約4割)」「財務・会計系(約4割)」
- サービスを選択する上で「セキュリティ」を重視する企業が6割超
- 情報収集の手段は「業界専門のWebサイト」「製品比較ポータルサイト」がメイン
- 購入の際、参考にするのは「製品の資料」が約5割
- 購入までに費やす期間は「1か月以上」が約9割
- サービスの比較検討数は「4~6個」が最も多い
- 約4割の顧客は「プレゼンテーションの質が低い」ことが理由で購入をやめる
- 顧客の6割以上がサポートデスクによる対応に期待している
- 8割弱のユーザーはアップグレードまたは乗り換えを検討している
アンケート調査結果
2023年には半数近くの企業がソフトウェア/クラウドサービスの予算を前年より増やしている
2023年にソフトウェア/クラウドサービスの予算を増やすと答えたのは49.5%です。また、2022年とほぼ同じと答えたのは41.4%でした。予算を減らすと答えた企業は5%という結果でした。
普段使いのコラボレーションツールが浸透している
2022年に購入したサービスとして最も多かったのは、コミュニケーションやタスク管理に使えるコラボレーションツールでした。次点では財務・会計といったバックオフィス系のソフトが41.3%、営業・顧客管理が38.5%でした。バックオフィスや全社的に普段使いするソフトの需要が高いようです。一方、MAやBIなど販売促進といった限られたセクションで使用するツールの導入は2割以下となっています。
セキュリティの強さを重要視
ソフトウェア/クラウドサービスを選択する際の重要な要素として【セキュリティ】を挙げている会社が62.4%と最多となりました。次点で【機能(51.6%)】や【使いやすさ(50.7%)】が上位を占めています。
また、ツール導入のそもそもの目的として一番多かったのも「セキュリティの強化」で47.3%でした。その次に多い目的は「生産性の向上(45.4%)」です。
その他「コミュニケーションの活性化」や「経営のスピードアップ」など様々な目的でツールが導入されています。
情報収集は専門サイトや比較サイトがメイン
ソフトウェア/クラウドサービスの購入を検討する際の情報源としては【専門業界のWebサイト(43.9%)】が最も多く、次点が【製品比較のポータルサイト(29.9%)】でした。3位は【展示会(26.2%)】でした。
製品情報コンテンツを参考に購入を決定
購入の参考にするコンテンツとして【製品の資料(48.8%)】【無料トライアル(46.1%)】【ユーザーガイド(39.2%)】【導入事例(38.7%)】【製品ページ(32.7%)】などが上位を占めています。
購入までの検討期間は長期にわたる傾向
購入までに費やす期間は【1か月以内】が11.1%、【3か月以内】が32.7%であり、企業の購買検討期間は長期にわたる傾向にあります。
比較検討数は【4~6個】が半数以上
ツールを購入するまでの比較検討段階において【1~3個検討する】と答えたのは33.5%、【4~6個検討する】と答えたのは53.6%と半数以上になりました。
予算やツールの質以外の理由で購入をやめることがある
購入の対象から除外する理由として最も多いのは【予算が合わない】で44.1%でした。しかし【品質が低いプレゼンテーション】【説明がわかりにくい】【担当者の知識が少ない】など、予算やツールの質とは別の理由で失注する割合も多いようです。
購入後に期待することは【サポートデスク】が6割超で最多
購入後に期待することは【サポートデスク】が63.9%で最多となりました。次点で【マニュアルの提供】が53.2%でした。
8割弱のユーザーはアップグレードまたは乗り換えを検討している
ソフトウェア/クラウドサービスについて【アップグレードまたは乗り換える計画がある】と答えた企業は79.1%、【乗り換える計画はない】と答えた企業は12.3%でした。
【わからない】と回答した層を含めると、アップグレードまたは乗り換えをする可能性がある企業は8割以上に上ります。
調査結果まとめと改善ポイント
2022年に比べて49.5%が予算を増やすと答え、79.1%がアップグレードまたは乗り換えを検討しています。また6割以上の企業が検討段階において4個以上のツールを比較しているため、比較検討するための情報提供が必要です。
サイトエンジンが考える改善ポイントは以下の3点です。
製品情報コンテンツを充実させる
購入の参考にするコンテンツとして【製品の資料、無料トライアル、ユーザーガイド、導入事例、製品ページ】の順で多いようです。また購入の対象から外す理由は【品質が低いプレゼンテーション、説明がわかりにくい、担当者の知識が少ない】という結果でした。顧客は営業担当者にアプローチする前には、ほとんど類似製品について情報収集を終えている傾向にあります。見込み客が閲覧できる製品資料や営業用のコンテンツの充実、営業担当者のスキルアップに注力しましょう。
比較検討を前提に販売力を高める
企業の場合購買検討期間は長期に及びます。また4~6件比較されることも珍しくありません。比較を前提に、ユーザーに提供する情報を考えましょう。【機能、商品サービスが解決する課題、料金、導入までの流れ、導入事例、費用や成果のシミュレーション、よくある質問と回答】など、ユーザーが知りたい情報を記載しましょう。
ユーザーの声を積極的に集める
79.1%のユーザーはアップグレードか乗り換えを検討しており、その理由はより多くの機能をより安く得たいがためです。ユーザーの大多数は常に乗り換えを検討しているものと考えて、ユーザーの声を製品の機能やオぺーレーションに活かせるように体制を整えましょう。また講習会やトレーニング、定期的なミーティングやレポーティングの需要もあるため、ヒアリングも兼ねてユーザーの声を取り入れる機会を設けましょう。
サイトエンジンが提供するBtoBマーケティング支援サービス
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最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
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