本セミナーでは、デジタルマーケティングの中でもコンテンツ制作が強みのサイトエンジン株式会社と、マンガを使ったマーケティング支援やマンガのクリエイティブの提供している株式会社シンフィールドが共催し、「質の高いコンテンツでWebサイトからリード獲得しよう! BtoB実践コンテンツマーケティングノウハウセミナー」をテーマに、様々なノウハウをお伝えするセミナーを開催しました。
近年コンテンツマーケティングが注目され、多くの企業がブログやオウンドメディア運用を用いたリードの獲得に取り組んでいます。本セミナーでは、第1部でコンテンツの作成方法やコンテンツマーケティングにおいて重要な考え方を、第2部ではマンガを用いたコンテンツの紹介とその作成方法をお伝えします。
講師紹介
サイトエンジン株式会社 Webマーケター 荒井皓平(あらいこうへい)
Webサイトの制作や運営、主に中堅〜大手BtoC企業、特に教育領域での支援を経験。2020年にサイトエンジンに入社。コンテンツ制作、ディレクション、SNS運用など幅広くコンテンツマーケティングに携わる。現在はコンテンツマーケティング経験を生かしたセミナーの登壇、運用を行う。累計約200本のセミナー運営を通してデータに基づいた科学的アプローチで集客や売り上げアップにつながるマーケティングを広めている。
サイトエンジン株式会社について
「改善のタネを広める」という経営理念に基づき、コンテンツ制作・デジタルマーケティングに関するコンサルティングの他、デジタル人材の採用見極めや教育支援のためのSaaSを提供している。お客様企業が将来内製化できるように支援しつつ、制作や分析を行っている。
株式会社シンフィールド マンガクリエイティブ事業部サブマネージャー 加藤健太郎(かとうけんたろう)
前職葬儀社から営業未経験で株式会社シンフィールドに転職。入社1年で半期目標達成と社内表彰で2部門受賞。現在はサブマネージャーとして、代理店向け営業チームの管理・仕組み化を行いながらクライアントのROIに貢献するためのマンガ提案を行う。
株式会社シンフィールドについて
株式会社シンフィールドは、2006年に設立したマンガマーケティング会社である。マンガを使ったマーケティングの支援やマンガクリエイティブの提供を主に行っている。企業の課題に応じたマンガの活用の仕方やマンガの効果を最大限引き出すための提案・マンガ制作を行っている。また、有名マンガとのタイアップ事業や自社プロダクト事業も展開している。
HPはこちら>>>株式会社シンフィールド
第1部:「オウンドメディアからリード獲得するためのコンテンツ活用術」(サイトエンジン株式会社)
Webサイトからリード獲得するための考え方
荒井:Webサイトからリードを獲得するためには、まずWebサイトに訪問してもらうことが必要です。方法としては、SEOやSNS、広告などのアクセス数を増やす施策をとります。
加えて、Webサイトからリードを獲得するためには、商材・Webサイトに興味を持ってもらうことも意識する必要があります。商材やWebサイトに興味を持ってもらうには、顧客ニーズを捉えたコンテンツを提供することが必要です。Webサイトに訪れたユーザーがコンテンツに興味を持つかどうかは、そのユーザーが流入したきっかけとページで見せる情報の2つが合致するかどうかで決まります。そのため、流入のきっかけや理由をしっかりと把握し、その文脈に合ったコンテンツを提供することが求められます。
質の高いコンテンツ作成・改善方法
荒井:コンテンツテーマの選び方としては、「自社の強みと合致している」・「コンバージョンしやすい」・「集客しやすい」の三つの軸で考えることをおすすめしています。
優先順位としては「自社の強みと合致している」が最も高く、次いで「コンバージョンしやすい」、最後に「集客しやすい」の順となります。「コンバージョンしやすい」コンテンツや「集客しやすい」コンテンツは、競合他社も作成していることが多いため、「自社の強みと合致している」コンテンツを作り差別化することが重要です。
次に、多くの企業で適用できる「自社の強みと合致している」コンテンツの案を紹介します。自社の強みを生かした独自のコンテンツは、以下のようなテーマで作成することができます。
これらコンテンツ案の中でも、1番作りやすくて効果も出やすいのは、お客様からよく聞かれることを書くことです。そのようなコンテンツは作りやすく、自社の強みも明確に出やすいです。ただし、自社の強みを生かしたコンテンツを作成する際は、自社のことだけでなく、周辺情報も含めた客観的な視点で書くことが重要です。
継続的なコンテンツ投稿で成果を出す方法
荒井:中長期のコンテンツマーケティングで成果を出すには、継続的なコンテンツの改善・投稿とコンテンツの横展開が重要です。
記事は作ったら終わりではなく、継続的に改善することが重要です。よくある失敗パターンとして、外部の会社にコンテンツ制作を任せ、投稿した後は改善を行わないケースがあります。外部の会社がどれだけ良い記事を作っても、時間とともにトレンドやニーズは変わり、次第に順位も落ちます。サイトに訪れた人たちの反応をみながら改善を繰り返すことが重要です。
また、記事だけでなく、様々な形でコンテンツを展開することも重要です。例えばオウンドメディアに記事を公開した後に、記事を要約しSNSやメルマガ、ホワイトペーパーに投稿します。このようにコンテンツを横展開することで、様々な経路で多くの人に情報を提供することができます。
継続の中でよくあるトラブルにコンテンツ制作のペースが上がらないことがあります。この課題に対しては、外注を活用することで解決できます。コンテンツ作成を外注することで社内のリソースを有効に活用することが可能になります。外注を活用する場合は、自社の課題を明確にし、それら課題に優先順位をつけることがポイントになります。
サイトエンジンのサービス紹介
荒井:本日お話ししたような内容で、どのようなコンテンツを作ったら良いかについてお悩みの方にアドバイスをさせていただいています。また、今回のセミナーに参加された方への特典として、コンテンツ制作に関する1時間の無料相談をさせていただきます。小さなお悩みから本格的なご相談まで受け付けておりますのでお気軽にご相談いただければと思います。
第2部:「オウンドメディアに必須!? 漫画を使った魅力的なコンテンツの作り方とは」(株式会社シンフィールド)
なぜオウンドメディアが必要なのか
加藤:オウンドメディアが必要とされる理由にマーケティング環境の変化があります。まずインターネットやSNSの利用が拡大しているためにマーケティングチャネルが多様化しています。また、検索エンジンの充実により質の高い情報をユーザーが能動的に入手できるようになり、企業が発信する一方的な広告を嫌がるユーザーが増えています。そのため、お客様にとって価値のある情報を発信することが重要な時代になりました。
コンテンツマーケティングとは
加藤:コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを制作・継続的に発信することでユーザーを見込客化・育成し、ロイヤルティを高め、 最終的にブランドのファン化させることを目指すマーケティング手法です。
コンテンツマーケティングの種類は、ターゲットや流入経路によって最適な施策内容が異なります。流入経路には、例えばオウンドメディアやホワイトペーパー、セミナー、メールマガジン、プレスリリースなどがあります。
コンテンツマーケティングのポイントは、消費者行動モデルを意識した戦略的なマーケティング施策を行うことです。消費者がどのように行動し、それに対してどのようにアプローチするかが重要になります。
「AIDA」と呼ばれるマーケティングモデルでは、まず情報提供し、次に興味継続・関心深化させファン化させることでホワイトペーパーダウンロードなどの行動を促します。
このモデルをコンテンツマーケティングに当てはめると、まずオウンドメディアやプレスリリースで情報提供を行います。そして興味を継続させるためには、オウンドメディアやメルマガ、セミナーなどが有効になります。関心が深化し、ファン化させることができれば、ホワイトペーパーをダウンロードさせ、リードを獲得することができます。
オウンドメディアは情報提供と興味継続の両方を担っているため、コンテンツマーケティングにおいて鍵になる要素となっています。
オウンドメディアに必要なポイント
加藤:情報提供の段階では、興味を惹くコンテンツで気づきを誘発することがポイントになります。タイトルやサムネをアイキャッチ効果の高いものにし、まずはクリックさせることが重要です。
また、興味継続・関心深化・ファン化の段階においては、連載記事などで興味を持続させ、自社サービスに関心を持ってもらうことが重要です。難しい内容であればユーモアを含め分かりやすくしたり、連載コンテンツにして徐々に情報の粒度を上げたりすることで興味を継続させることができます。
ホワイトペーパーのダウンロードにおいては、顧客に私事と認識し、具体的な資料をダウンロードしてもらうことを意識しましょう。ポイントとしては、詳細をホワイトペーパーでチェックさせるなどの構成にすることです。
ここで、最初のステップである消費者の興味を惹いてファン化させることができるのがマンガになっています。
マンガが優れている理由
加藤:マンガが優れている理由の一つに、ターゲットに合わせた訴求により様々な場面で態度変容(見込み顧客のファン化)に寄与できることがあります。
- 認知:マンガは目をひきやすいため認知されることが増えます。
- 興味:多彩なストーリーを展開することが可能であるため、関心を深化させることができます。
- 理解:顧客のサービスに対する理解を深めるのにもマンガは効果的です。ストーリー性があることで記憶定着しやすく、また画像と文字でより多くの情報を伝達することができます。
- 行動:マンガに共感してもらうことができれば、問い合わせや購入につなげることができます。
また、弊社が行ったアンケートの結果では、マンガで商品やサービスを紹介している広告をみかけたら70%以上が興味が湧くと答えています。Webの記事においても、「活字のみ」と「画像と活字」、「マンガ」の3種類の記事があった場合、50%以上がマンガの記事を最も読みたいと答えています。
さらに、マンガコンテンツの場合は興味を継続させることができます。マンガコンテンツは記憶定着に優れているため、離脱してから再びオウンドメディアに戻ってくるまでの空白期間が短くなっています。また、連載マンガを展開していれば、興味を長く継続させることができるため、指名検索やフォロー回遊にもつながります。連載でマンガ記事を更新することで、コンテンツを読んで興味が継続し、またコンテンツを欲求するというループを作りだすことができます。このループを作り出すことでファン化することができます。
マンガコンテンツの成功事例
加藤:弊社が支援させていただいたパーソルキャリア様では、企業の人事の方に向けた採用活動に関するノウハウをマンガ記事で提供しています。マンガ記事を連載したことで、PV数が40倍、リード獲得数は3倍、コンバージョン率は20%程度になりました。
>>>マンガ掲載ページ
>>>成功事例紹介ページ
本事例の成功要因としては、マンガが入り口施策として圧倒的にとっつきやすいことがあります。マンガ記事は、含まれる情報量が多いことやつい読んでしまうためにタッチポイントになりやすいです。他にも、記憶に残りやすいことやストーリーがあることで共感を生むことなど様々な強みがあります。
また、サービスの訴求を一切行わなかったことも成功要因の一つです。ペルソナのニーズに沿ったストーリーを展開し、ファン化させることを意識した記事づくりをしました。
さらに有益なコンテンツでリードを獲得することができたのも成功の要因となっていました。ホワイトペーパーの簡易ストーリーをマンガで展開することでタッチポイントを創出し、マンガ結末からの導線でDL資料へ関心を遷移させることができました。
サービス紹介
加藤:マンガを活用した事業を様々提供しており、WebマンガやマンガのLP、マンガ動画など幅広いマンガ広告のクリエイティブを扱っています。また、有名マンガタイアッププロモーションも行っており、有名マンガ家による描き下ろしを活用したプロモーションも行っております。その他にも有名なSNSマンガクリエイターを使ったプロモーションや就活生向けの「JobManga」の提供なども行っております。
また、マンガフィールドというクラウドサービスの提供も行っております。専門知識のいらないマンガに特化した新しい広告クリエイティブツールをサブスクリプション制で、クリエイティブが作り放題なサービスとなっています。
第3部:Q&A
マンガマーケティングのリード獲得についてお話していただきましたが、リード育成にも効果はありますか。
加藤:リード育成に関しても、マンガの使い方次第で効果を出すことができます。例えば、メルマガの中にサービスに関する連載のマンガを定期的に送ることによってサービスの問い合わせにつなげることができます。また、連載しているマンガ記事に関しても、ただ公開するだけでなく、リードに対してメールで告知することによってもリードを育成することができます。
まとめ
第1部では、顧客ニーズに応えたコンテンツをつくることの重要さについて説明しました。継続的なコンテンツの改善を繰り返し、顧客の求めている情報を提供することや、コンテンツの横展開を行うことで中長期で成果をあげることができます。
第2部では、オウンドメディアの重要性やコンテンツマーケティングにおいてマンガを活用することの利点について説明しました。マンガは認知や興味から理解、行動まで、コンテンツマーケティングの様々な段階で見込み顧客をファン化することができます。
本セミナーの内容を参考に、コンテンツの質を高め、継続的に成果を生み出せるマーケティングを行なっていただければと思います。
セミナーのご参加お待ちしております
サイトエンジンでは、Webサイトで成果を出す秘訣をお伝えするためのセミナーを多数開催しております。セミナーでは質疑応答も受け付けておりますので、コンテンツマーケティングにご興味のある方のご参加をお待ちしております。