講師紹介
サイトエンジン株式会社 Webマーケター 荒井皓平
Webサイトの制作や運営、主に中堅~大手BtoC企業、特に教育領域での支援を経験。2020年にサイトエンジンに入社。コンテンツ制作、ディレクション、SNS運用など幅広くコンテンツマーケティングに携わる。現在はコンテンツマーケティング経験を活かしセミナーの登壇、運用を行う。累計200本のセミナー運営を通してデータに基づいた科学的アプローチで売り上げアップにつながるマーケティングを広めている。
サイトエンジン株式会社の紹介
2008年に創業以来、コンテンツ制作を開始し、月間800~1,000記事を制作している。その他、サイト分析やアクセス解析、SEO対策に関するコンサルティングなど、Webマーケティング領域で幅広い支援を行う。
株式会社ユニヴァ・ジャイロン 取締役 CMO 向井重文
京都出身。京都市立芸術大学卒業。2015年Gyro-n(ジャイロン)に移籍。自社サービスGyro-nシリーズのマーケティング、SEOを統括する傍ら、自らの経験からSEO担当者の業務負担を軽減するSEO管理プラットフォーム「Gyro-n SEO」を企画・設計。Gyro-nサイトの流入・コンバージョンは向井の参画以後およそ20倍になっている
株式会社ユニヴァ・ジャイロンの紹介
- Gyro-n SEO
- Gyro-n MEO
- Gyro-n Review(口コミ獲得ツール)
- Yext:イエクスト(店舗情報管理ツール)
- Gyro-n EFO(フォーム最適化)
- Gyro-n DFM(データフィード最適化)
これらの多岐にわたるWebマーケティングの関連ツールを提供している。
HPはこちら>>>株式会社ユニヴァ・ジャイロン
第1部:Webサイトにおける”コンテンツ”の重要性とリード獲得方法
第1部では「Webサイトからリードを獲得したい」という企業様に向けて、Webサイトにおけるコンテンツの重要性と、活用方法をご紹介しました。
Webサイトにおけるコンテンツの重要性
荒井:まずWebサイトにおけるコンテンツの重要性を、Googleが提唱しているZMOT理論を用いて紹介します。ZMOT理論とは、「顧客は事前に商品についてインターネットで調べており、お店に来店する前に購入するものをすでに決めている」という理論で、実際にGoogleが行ったアンケートでも、84%が「購入に関する意思決定を行う前に情報収集をしている」と回答しています。Webで情報収集を行う際に閲覧するのは企業が提供しているコンテンツなので、この理論から、Webサイトにおいてコンテンツが重要であることがわかります。
リードの獲得方法
荒井:実際にWebサイトからリードを獲得するためにはWebサイトに訪れてもらうだけでなく、そこから商材に興味を持ってもらうことが重要です。商材に 興味をもってもらうためには、以下を行います。
- 商品やサービス内容が伝わるような魅力的な写真や文章を掲載する。
- コンバージョン率を高めるために、アクセス解析をしてサイトの問題点を分析する。
- 導入事例ページの質を高め、お客様の声を掲載して信頼を得る。
ユーザーのニーズを満たし、ユーザーの課題を解決して‘役に立つサイト’ ’信頼できるサイト’だと思ってもらうことが大事です。
リード獲得のための考え方
荒井:リード獲得のための考え方として最も重要なことはユーザーのニーズに合わせたコンテンツを作成することです。ユーザーは口コミを聞いた、検索エンジンで探して見つけたなどのきっかけ・理由でサイトに来訪します。ユーザーごとのきっかけや理由を把握し、文脈にあったコンテンツを提供することでユーザーの悩みを解決することができます。
ユーザーニーズをとらえたコンテンツの作成方法
荒井:ここからは実際にユーザーニーズをとらえたコンテンツを作成するための考え方をご説明します。弊社では、「自社の強みと一致」」、「コンバージョンしやすい」、「集客しやすい」という3つの軸で作成するコンテンツを考えます。最も重要となる軸は、自社の強みと一致するコンテンツです。コンバージョンしやすいコンテンツ、集客しやすいコンテンツはもちろん重要ですが、競合他社も作成しているケースが多く、差別化が必要になるからです。
自社の強みと一致するコンテンツとは
荒井:自社の強みと一致するコンテンツは企業や商材単位で変わりますが、以下のようなコンテンツは、多くの企業で作成することができます。
- 自社のサービスがどのような課題を解決するために採用されているのか
- 自社のサービスがどのように使われているか
- お客様からどのような要望や質問が営業やCSに届いているか
- お客様が自社のサービスを導入する前にはどのような方法でニーズを満たしていたのか
- お客様が採用している現状の方法にどんな問題があるのか
- お客様の感想や口コミ
まずは良く聞かれることをコンテンツにする
荒井:自社の強みと一致するコンテンツで一番作りやすく効果が出やすいのは、お客様によく聞かれることをコンテンツにすることです。
例えば、コンテンツマーケティングの支援をしているサイトエンジンでは、以下のような質問をいただきます。
- 1記事あたりいくらくらいですか?
- SEOコンテンツは何文字くらい書けばいいですか?
- オウンドメディアはどれくらいのペースで更新すればいいですか?
- 監修者は入れたほうがいいですか?
- 画像は入れたほうがいいですか?何枚入れるのがいいですか?
- 成果が出るまでにどれくらいの期間がかかりますか?
コンテンツは作って終わりじゃない! 継続的に成果を出す方法
荒井:ここまではコンテンツの作成方法をお伝えしてきましたが、コンテンツマーケティングで成果を出すためには継続的にコンテンツを投稿していくことが重要になります。基本的に、気が向いたときに更新するような方法では成果は出ないため、継続する際のポイントを解説します。継続してコンテンツを投稿していく際によくあるトラブルは以下のようなものがあります。
- ライターが辞めて更新が止まってしまう
- ネタが切れて事業と関係のないものにテーマが広がる
- うまくいきつつあるのに、制作ペースが上がっていかない
これらのトラブルはそれぞれ仕組み化を意識することで改善できます。
コンテンツの探し方
荒井:例えば、コンテンツのタネを他部署に提供してもらえるようにする。これも1つの仕組み化です。先ほどご紹介した、お客様によく聞かれる質問は営業の担当の人がお客様とお話しする中で生まれやすかったりします。様々な業務に携わっている人からコンテンツのタネを探すことで事業に関係のあるコンテンツ作成のための仕組み作りができます。
属人化の排除
荒井:属人化を排除するための仕組み化も重要です。例えば、弊社ではコンテンツを作成する際、いきなりライターが書き始めることはありません。ライターが書き始める前に、マーケターやディレクターが作成ルールに沿って構成案を作成します。構成案ではターゲットやレギュレーション、段落構成、各段落の概要など、細かく設定します。これによって、ライターの能力による属人化を防ぐことができ、コンテンツの品質を担保することができます。
サイトエンジンのサービス紹介
荒井:このセミナーにご参加いただいた方への特典として、コンテンツマーケティングに関する個別の無料相談会を実施しています。コンテンツマーケティングで成果を出すためにはコンテンツを継続して作るための仕組み作りが重要になります。自社だけでやりきるのが難しい場合は、ぜひサイトエンジン株式会社にお気軽にご相談ください。
第2部:サステナブルなSEO?上位獲得と流入維持のためのコンテンツメンテナンス方法
第2部ではどういった形でコンテンツの評価をさらに高めているか、さらにコンテンツの評価をどのようにリカバリーしていくか、事例を用いて解説しました。
コンテンツの評価を最大化するために知っておくべきSEOの評価ポイント
検索順位が上がらない要因
検索意図(インテント)とLPの内容とのズレなど、コンテンツ上チェックすべきポイントがいくつかあります。順位を上げるには、多くの場合これらの改善が必要です。また、コンテンツの充実度、専門性も評価されます。我々も専門性と検索体験の強化を心がけてコンテンツをブラッシュアップしています。
SEOの評価の注意点
アルゴリズムの改善などで評価の軸は変化するため、順位も上下することがあります。ユーザーが求めるトレンドも変化します。検索ニーズにマッチするコンテンツに常にメンテナンスしていくことが重要です。
検索評価を維持するためのメンテナンス・チューニング
検索結果の動向を分析する
上位に出ていた頃の検索結果画面と順位が変わってしまった現在の検索結果画面を比較して変化を読み取ります。他のサイトも含めてどのようなコンテンツが評価されるようになったか、逆に評価されなくなったのはどのようなコンテンツかを調べ、今の評価ポイントを探ります。関連して検索に表示されるキーワードの変化も要チェックです。別の軸では、自分のサイトのコンテンツが同じキーワードで複数ランクインしている場合などは、評価がそれぞれに分散してしまっている可能性もあります。
コンテンツに足りないものを追加する
分析をふまえて、コンテンツに含まれるトピックから必要なもの、不要なものを選びます。それに基づいてコンテンツをメンテナンスします。一気に大きく変えるというよりは情報を整理し直す感じです。メンテナンスが終わったらその後の動きも忘れずチェックしましょう。改善されなければまたPDCAを回します。こうしたチューニングで評価が蓄積し順位が上がることが理想です。順位の維持は泥臭い作業を丁寧に積み重ねることが重要です。
株式会社ユニヴァ・ジャイロンのサービス紹介
株式会社ユニヴァ・ジャイロンではSEO順位チェックから競合サイト順位比較、ページ分析、キーワードサジェストまで、SEOマネジメント機能を網羅したSEOツール、Gyro-n SEOを提供しております。ツールの3か月の無料トライアルもご用意しているので、興味のある方はぜひお声がけください。
セミナーのQ&A
ここからは、セミナーの最後に視聴者から寄せられたご質問の回答を掲載いたします。
校正案作成のためのネタ(テーマ探し)に苦戦しているのですが御社ではどのような方法で行っているのでしょうか?
荒井:サイトエンジンでは以下のようなことをしています。
- 新規ご契約時と納品完了後に必ず導入事例インタビューのお願いをして、ご了承いただいたお客様に取材して記事化
- お客様からの質問、要望、クレームなどを全員が日報で「いただきフィードバック」として報告するようにして、その内容を参考にコンテンツ制作
- オンラインセミナーを開催したあとに、セミナーレポート記事を作成
- お客様からご要望いただいて実施した作業内容をサービスページとして新設
コンテンツを作成する場合、自社Webページ内のブログとして作成した方がいいのか、Webページとして新たなページを追加した方がいいのか、どちらがよろしいのでしょうか?
向井:どの部分をコンテンツとしてサイトの中でまとめているかという問題と、ディレクトリの関係によります。ディレクトリがばらついてしまうとGoogleの評価が得にくい場合もあります。自社Webページとコンテンツの内容が合っていればディレクトリ内に、異なる場合は分けて作るのが良いです。
見出しタイトル(h2)で英語と日本語が混在しているWebサイトをよく見かけるのですが、SEOの観点からの見解をお聞きしたいです。
向井:英語と日本語の併記によるSEO的なデメリットは特にないと思います。検索キーワードとしてとらえるのであれば、アルファベットで検索されるニーズが高いものは見出しに入れておくというメリットはあります。そうでない場合はこの細かい部分まで気にすることはないかなと思います。
よくブログなどで目次インデックスを冒頭に設けているサイトを見受けますがSEOの観点でメリットはありますか?
向井:明確にメリットがありますし、ユーザビリティの観点からもあった方が便利です。コンテンツが長ければ長いほど、目次によってどこに目的のものがあるかユーザーに対して分かりやすくなり、コンテンツが探しやすくなります。また、検索エンジンがインデックスする上では、常にこのリンクを基準にしています。
まとめ
コンテンツマーケティングとSEOでCV獲得をするためのノウハウをお話しました。
第1部ではWebサイト内のコンテンツの重要性と具体的な作成方法、コンテンツを継続して作成するための仕組み化についてお話ししました。
第2部では上位獲得と流入維持のためのコンテンツ・メンテナンス方法を事例を交えながらご紹介しました。
本セミナーの内容を参考にコンテンツマーケティングとSEOを両立して、集客からリード獲得までを実践してみてください。
セミナーのご参加お待ちしております
サイトエンジンでは、Webサイトで成果を出す秘訣をお伝えするためのセミナーを多数開催しております。セミナーでは質疑応答も受け付けておりますので、コンテンツマーケティングにご興味のある方のご参加をお待ちしております。