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ドメインパワーとは?チェック方法と上げ方【SEOに影響】

2020年10月12日

ドメインパワーが強いとSEOに有利だからオウンドメディアで成果を出しやすいみたいな話を聞いたことはありませんか?

よく聞くにもかかわらず、何を指しているのか曖昧なまま議論されている事が多いドメインパワーについて解説します。

サイトエンジンではBtoBサイト制作を承ります。顧客の状況ごとにどのような情報があると喜ばれるのかを考えて、それぞれに向けてコンテンツを設計、制作いたします。
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ドメインパワー(ドメインオーソリティ)とは?

ドメインパワー(ドメインオーソリティ)とは、サイトを運営しているドメインがどれくらい検索エンジンに評価されているのかを示すものです。ドメインとは、”https://example.com/”のなかの”example.com”の箇所で、URLで使われる一部を指します。

ドメインパワーは以下のような要素で決まります。

  • ほかのサイトからリンクを貼ってもらっている数と質(被リンク評価)
  • 下層ページ含めてドメイン全体に掲載されている情報量と質
  • サイト名、会社名、商品名、URLなどのSNSやブログなどでの言及数(サイテーション
  • サイト名、会社名、商品名、URLなど月間検索回数(指名検索回数
  • 運営期間
  • 運営者の知名度(SNSのアカウント、指名検索、サイテーションなどでわかります)

ドメインパワーはどうSEOに影響するのか

ドメインパワーの差はSEOでの上位のなりやすさに大きく影響します。コンテンツの質とドメインパワーの両方で順位が決定されます。

最近新しくドメインを取得して運営しているサイトは不利になります。使われ始めたばかりでドメインパワーがないサイトだと、どんなに入念な調査をして書いた渾身の長文記事を公開しても、たった数百文字しか書いていない大手企業のサイトに順位で負けてしまうことがあります。

あまりにもドメインパワーに差がついていると、コンテンツの質や量に関係なく、ドメインパワーの強いほうが上位になってしまう検索エンジンの仕組みになっています。

ドメインパワーが強くなればなるほど、SEOで有利になるため、コンテンツの費用対効果が上がっていきます。

Googleがコンテンツを評価するときの指標として、E-A-Tというものがあります。
E: Expertise(専門性)
A: Authoritativeness(権威性)
T: Trustworthiness(信頼性)

このうち、A: Authoritativeness(権威性)はドメインパワーに近い概念です。あるテーマについて詳しいと多くの人から評価されているドメインや会社や個人は権威性が高いと見なされ、検索結果で上位に表示されやすくなるのです。

ドメインパワーは一朝一夕で積み上げられるものではないので、少しずつ獲得していくことになります。

ドメインパワーの調べ方は?

ドメインパワーをチェックするための指標として、mozahrefssemrushNIELPATELなどの各種ツールで表示されるDA(ドメインオーソリティ)、DR(ドメインレーティング)、Domain Score(ドメインスコア)などが使われる事が多いです。Googleが公式にドメインパワーに関するスコアを出しているわけではなく、あくまでもSEOのツールを販売している会社が勝手にスコアをつけているだけです。

mozは回数制限があるものの、会員登録すれば無料でドメインオーソリティ(Domain Authority)の指標を閲覧できます。

計測可能でかつすぐに数字で出せるためにこれらのツールの指標が使われていますが、これらは基本的に被リンクの質と量だけを参照していてサイテーションや指名検索回数などは考慮されていないと思われます。また、クロールできているサイト数もGoogleと比べれば少ないと考えられますから、参考までに考えたほうがよいでしょう。

これらのスコアが何点あればよいのか目安を質問されることがありますが、ツールによって表示される数字が大きく違いますし、業種や企業規模によって差があるので回答できません。自社のライバル企業が運営しているサイトのドメインを複数調べてみて、どれくらいのスコアなのかを比較して、比べてみましょう。ビッグキーワードで上位になっているドメインほどスコアが高い傾向にあります。

ドメインパワーを上げる方法

具体的にドメインパワーをどう上げればよいかを解説します。リンクを獲得するために何ができるかを考えて実施することになります。

良いコンテンツを継続的に投稿する

どのサイトでもやったほうがよいことは、良いコンテンツをサイトに増やしていくことです。ページが増えれば増えるほど、リンクやサイテーションをもらいやすくなります。仮にリンクをもらえなかったとしても、良質なコンテンツがサイトに増えていくことはドメインに良い影響があります。1つのテーマについて他のどんなサイトよりも情報が充実している状態になれば、そのテーマに関連したキーワードで上位に表示されやすくなるでしょう。

ただし、専門性の高いBtoBのサイトなどは、リンクやサイテーションが集まりにくい場合があり、この方法だけではドメインパワーを伸ばすのが難しい場合あがります。

露出(アクセス)を増やす

どんなに良いコンテンツを公開したとしても、誰にも読まれなければ誰もリンクを貼ってくれません。ある程度の露出を確保するあためにできることを実施していきましょう。

たとえば、TwitterなどのSNSを運用することはコンテンツの露出を増やすことに繋がるため、結果としてリンクやUGC・サイテーションを増やすことになります。

1つのドメインに集中する

ドメインパワーはなるべく1つのドメインに集中させることをおすすめします。複数のドメインで並行して別のサイトを運営してしまうと、コンテンツの分量も被リンクの数量も分散してしまいます。また、サブドメインにするよりもサブディレクトリにしたほうがドメインの評価を統一できます。

たとえばexample.comでブログを運営することになったときに、サブドメインとサブディレクトリは以下のようになります。

☓ 悪い https://blog.example.com/ サブドメイン
○ 良い https://example.com/blog/ サブディレクトリ

なお、運用期間が長いほうがドメインパワーを上げるうえで有利という説明をよく見かけますが、運営が長いドメインのほうが被リンクが多くなりやすいという相関はありますが、因果関係はないかと思います。仮に運営履歴がすごく長くても、公開時から一切更新されておらず、リンクがまったくなければ評価されません。つまり、運営期間だけ長くしても意味がありません。

自然にリンクが集まるコンテンツを提供する

参照したくなるようなコンテンツを用意すれば、自然にリンクが集まります。

  • 様々なデータが掲載されている調査レポート
  • チェックリスト
  • テンプレート
  • 無料で使えるツール
  • ノウハウを詳しく解説したコンテンツ
  • 面白い、賛否両論あるテーマなど、SNSで話題になりやすいコンテンツ

過去のコンテンツを改善して品質を上げる

サイトに掲載されている1つ1つのコンテンツの品質がドメインパワーに影響してきます。過去に作ったコンテンツを改善し続けることで、ページの平均的な品質を引き上げていきましょう。改善の方法としては以下のようなものがあります。

  • 不足していた情報を追記する
  • 冗長な表現や、不要と思われるところを削って読みやすくする
  • データ、図表、イラストなど理解を助けるものを追加する
  • 見出しをわかりやすくなるように設定しなおす
  • タイトルやディスクリプションを修正して、検索結果でのクリック率を上げる

なぜドメインパワーはSEOで重視されているのか

検索エンジンがなぜドメインパワーの高いサイトを優遇するかというと、おかしなコンテンツを上位に表示させないためだと考えられます。

一例をあげますと、2016年末にある上場しているベンチャー企業が運営している医療情報サイトの内容があまりにもひどいことが社会問題化しました。ガンなどの病名で検索すると、そのサイトが上位表示されていたのですが、内容が間違いだらけだったのです。しかも、ほかのサイトからコピーした原稿や画像などが多数使われていました。そのサイトはものすごく早いペースでコンテンツを投下し続けており、対象としている病名などのキーワードの範囲が広く、多くの医療機関の公式サイトや官公庁のサイトなどより情報量が多くなっていました。また、被リンクも主要な病名などで上位に表示されていることで急速に増えており、被リンクの量も多い状態になっていました。

もし被リンクやコンテンツの質や量が勝っているだけのサイトが上位になる仕組みであれば、こうしたユーザーの命にかかわるような間違った情報を含んだサイトも上位表示され続けてしまいます。そこで、指名検索回数やサイテーションの量などを組み合わせて評価指標に用いて大手組織のサイトを優遇することで、急速に成長したものの間違った情報を掲載しているサイトが上位になりにくくしていると考えられます。

問題のあるコンテンツを上位に表示するのを防ぐために、良いコンテンツを掲載している新興のサイトも一緒くたに上位表示されにくくなっており、大手企業のサイトが優遇されています。実際大手企業のほうが広告の表現やコンプライアンスなど社内のチェック体制がしっかりしていることが多いため、あきらかに誤っているコンテンツは掲載されづらいでしょう。ただ、大企業運営の昔からあるサイトがすべての新興企業運営の新しいサイトよりきちんとしたコンテンツを掲載しているかというと、当然そんなことはありません。新興企業でも中にはしっかりとした調査や監修などを入れることで問題のない大手企業よりも品質の高いコンテンツしか掲載していないところもあるはずです。本来はそういったところが上位に表示されるべきですが、問題あるページを表示させようとするサイトを防ぐための必要悪として、現状のアルゴリズムが採用されていると思われます。

この仕組みが特に役に立つのは、YMYL(Your Money Your Life)と呼ばれる、売買、金融、健康・医療、政治・政策、災害情報、法律などに関連した人々の生活を左右する重大な情報を扱うページの評価です。これらの種類のページは間違った情報が掲載されていると、健康や金銭的な被害をユーザーに発生させてしまいます。そのため、本来上位にするべき良いコンテンツが多少検索結果から抜けてしまったとしても、問題のあるコンテンツを排除することを優先させざるを得ない事情があるのではないでしょうか。

まとめ

ドメインパワーはSEOで集客するうえではすごく重要な要素です。オウンドメディアを開始するときにどのドメインで始めるかによって、成功確率は大きく変わってしまいます。この記事でぜひ持って帰っていただきたいポイントは、ドメインはなるべく1つだけを使い、そのドメインにリソースを集中して成長させていくことです。

多くの企業ではすでに運営しているWebサイトがあるはずですから、その下にサブディレクトリをつくる形でオウンドメディアを構築するようにしてください。別ドメインにすると大きなマイナスになります。

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毛塚 智彦

この記事を書いた人

毛塚 智彦

2006年からデジタルマーケティングを開始し、2008年にサイトエンジンを創業しました。 SEO、コンテンツマーケティングが得意です。立ち上げた直後のメディアから、数千万PVあるようなポータルサイト・ECサイトまで、幅広く関与してきました。 業務ではマニュアル作成などの仕組みづくり、事業立ち上げ、採用などを担当しています。 Twitter

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